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しかしそんな気持ちが吹っ飛ぶようなものが
きゅうりさんの体めがけて吹っ飛んできました。
『うわっなんだコレ 卵くせぇしベタベタする!』
きゅうりさんはもがきましたが
どうにもならず、袋づめにされてしまいました。
周りを見れば、自分と同じマヨネーズのたっぷりかかったきゅうりが
何万と並んでいました。
『くそっ俺は結局その辺のきゅうり止まりかよ』
そんなきゅうりさんの声が袋の外に聞こえる訳ありません。
どんな風に過ごしてもきゅうりはきゅうり。
『腐る』か『食べられる』か…それがきゅうり。
そんな自然の流れを、きゅうりさんには変える事が出来ませんでした。
完
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