11人が本棚に入れています
本棚に追加
どこまでも続く真っ白な階段。
「………大丈夫かい?」
「うん。平気」
彼の瞳がこちらを見る度、私の胸はときめいた。
「いこうよ」
彼がそう言ってから
どれだけの時間が経ったのだろう
彼に手を握りられ
「へっ?」
私が声を発した瞬間
ゴォオオォオ!!!
風が私の髪を巻き上げ
ギアは私の手をぐいと引っ張り
私は宙に身を投げだされた
何が何だかわからないまま
いつのまにか
私は空を飛んでいたの
「…………ギアッ!!!」
「……気持ちいい?」
「うん!!!」
夜空の星が、何故か近く感じる
最初のコメントを投稿しよう!