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先生の誕生日から3ヶ月。
あの日から、夢に先生は出て来なくなっていた。
毎日、先生に会えてたのに…。会えない。
「おはよう。お母さん。」
「おはよう。あなた今日仕事無いのに早いわね。」
「たまには、良いじゃん。」
「たまにね…。」
「お母さん!コーヒー。」
「たまに早いと、これだから嫌なのよね。コーヒーくらい自分で入れなさい。」
「えぇ~入れて。」
「全く26にもなって親を頼るなんて。」
毎日こんな感じ。本当、昔から親を頼ってばかり。
自分の良い時にしか動かない…。
「はい。コーヒーどうぞ。」
嫌味くさくテーブルに置く。
それを飲もうと口に近付けた瞬間。
「う…」
吐気がして慌てて洗面所へと駆け付けた。
着替えた父が上から降りて来た。
「母さん。咲子どうしたんだ?」
「どうしたんでしょう?コーヒーを飲もうとしてた様ですが。」
「まさか?」
両親は血相を変えて私の所に走ってきた。
「あなた。もしかして。」
「何?」
「妊娠じゃないの?」
「まさかぁ。彼氏も居なきゃ初体験まだなんですけど。」
親も知ってるはずなのに妊娠の訳が無い!!
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