伝言

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朝、目が覚めると知恵美から着信履歴があった    「しまった」      慌ててリダイヤルをした             「嘘つき、待ってたのに」不機嫌な声が聞こえた              「わりぃ 忘れてた。ごめんなさい」                   「今から行くから」   怒り口調で言い放ち電話は切れてしまった                  携帯を見つめてポリポリ頭を掻いていた       携帯に伝言が残っているのに気付いた。       再生ボタンを押して聴いてみると 母の声だ      「雄次!雄次かいコレ聴いたら母さんの携帯に電話頂戴」           偉く焦った様子だった 「ババァ宝くじでも当たったのか」                    携帯を放り投げ風呂場に向かった。                     シャワーを浴びていると玄関の扉が開いた      「来たよ 雄次、お邪魔します」     知恵美だ ズカズカと上がってきて勢い良く風呂場の扉が開いた。
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