君は僕の友達

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「ちょっと出掛けてくる」煙草をくわえながら言うと智恵美は眠気マナコで俺を睨んだ 「こんな時間にドコ行くのよ」                       「ツタヤ」        智恵美は興味無さそうに 布団に戻っていった。               ラパンに乗り込み夜の国道を走りツタヤの駐車場に着くと煙草に火を点け一息着く ダッシュボードを開けCDを取り出し カーステレオに入れ十番を選択しボリュームを上げリクライニングを倒し天井を見上げた                                                         ・・二年か・・早いもんだな・・・ そう思うと煙草を強く噛み締めた          音楽は六月の雨に負けないように鳴り響いた・・・ 灰が首元に落ちると、はっと我に返る 「又来るよ」       煙草を消すと智恵美と息子が待つアパートに帰っていった
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