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その後アイルとヘヴンは場所を移し、ボロボロの居間の椅子に木造のテーブルを挟んで座った。
「……それで?その天使のへヴンが何の為に俺の所に?」
アイルは真剣な眼差しでへヴンを見る。へヴンは口を開く。
「…アイルさんと同じく単刀直入に言います。世界の命運がかかっています。私の所に来て下さい!」
若干、冷や汗をかく。
自分はとんでもない事に巻き込まれようとしている事を感じ始めた。
「わかった。信じざるおえないからな」
アイルはとりあえず話を聞く為ヘヴンの話を事実として認める。アイルは混乱はしているが、もはや目の前にいるのが空想とされている天使なのだ。
ならば世界の命運がかかる事態という空想的な話も本当の事なのだろう。アイルはそう感じていた。
そんなアイルに
「素直に信じてもらえて良かったです」
と先程と同じ微笑みを浮かべているへヴンが言った。
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