第一章 始まりの村

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その数十分後。 「…………さん」 「……ルさん」 「ん―?」 「アイルさん!起きて下さい!」 「むあ!?」 アイルはいかにも寝起きと言わんばかりの声を出してソファーからとび起きた。 「どうしたんだよ!?」 「アイルさんが寝ちゃってからずっと起きてたんですが……何か外が騒がしくて……」 「え?」 アイルはとりあえず表に出てみる。すると。 「うわ!?」 外には夕暮れにアイルが倒したあのモンスター、ジェリが何匹もいた。 「モンスターが村に入る事なんて今まで無かったのに……」 アイルはしかめっ面をしてその現状を見ている。 そんなアイルの後ろから、へヴンがゆっくりと出て来た。 「恐らく闇世界からの影響でしょうね。モンスターに知恵がついてここまで入り込んで来たのでしょう。」 残念そうにへヴンは呟く。
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