第一章 始まりの村

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アイルは疑問を解決するどころか返って疑問を増やしてしまった……。 「天使だって?」 「はい!」 疑心が満ち溢れているアイルに対して、着ている白いワンピースのように純粋な笑顔が満ち溢れているへヴン。 「……何か証拠とか見せられる?」 当然の事だがアイルはまだヘヴンを完全には信じていない。だがアイルは天使だという決定的な事実を見せられたら信じようと決めていた。 「えっとこんなものでいいですか?」 へヴンはそんなアイルに天使の羽を見せた。へヴンの服の背中の辺りに光の粒子が集まり羽を構成する。 それを見てアイルは一呼吸分の間を置いてから言った。 「…よくわかった」 アイルは芝居がかった感じで額に手を当てやれやれと言った感じで、軽く横に首をふる。アイルは証拠を見せつけられた事で目の前の現実を信じざるおえなかった。
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