はじまりは…

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「あの~…松戸 雅美(まつど まさみ)さんは…」 「えっ…君が…忍クン?はぃ?お、女の子?」 なぜか、お互い大混乱である。 今、確かに書かれた住所の扉から出て来たのは線が細くて華奢だが… 男だ。 落ち着け、私。 雅美さんの彼なのかな? 「あの、私が忍です。えっと、一応性別は見ての通り女ですけど…」 入学式のあと、家からはすべての服もなくなっていたため、制服のままだ。 制服着てなかったら男っぽく見えるのは認めますが…。
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