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母がいなくなってから父に聞いた話しだが
母は弁当を作らなくなったあの日から毎日友達の定食屋の所に料理の練習に通っていたらしい…。
僕はその話しを聞いた後すぐにその定食屋へと向かった。
店に入ると女の人が一人いた。
多分母の友達であろう
僕はハンバーグ定食をたのんだ。
母の弁当にも必ず入っていたハンバーグを。。
すぐにハンバーグはでてきた
僕はそのハンバーグを一口食べた。。
涙がこぼれてきた。
たった三ヶ月しか食べられなかったけど、
たしかに母さんのハンバーグの味にそっくりなのだ。腕がまともに動かせないのにがんばって作ってくれたあのハンバーグの味。見た目は変だったけと美味しかったあのハンバーグの味。
とても優しい味がしたあのハンバーグの味……
僕は決して忘れない…。
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