旅立ち

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ぐがぁぁ すー ぐがぁぁ ここに、いびきのうるさい一人の男がいます。 「名前を決めて下さい」 えーと…じゃあ…「トトノリ」で トトノリ、起きなさい そんな声で起きるような男ではありませんでした。 ガンッ!! 鈍い音がトトノリの頭で鳴りました。 トトノリ:「いってぇ…」 頭を摩りながら、トトノリはまだぼやけている世界を見回しました。 一人のおばさん…もとい、彼の母の手には黒い塊が握られていました。 フライパンです。 トトノリ:「普通、それで殴って起こすか?」 母:「もち」 トトノリ:「……何の用?」 母:「王様が呼んでる」 トトノリ:「……あっそぅ」 トトノリは二度寝を開始しました。 ガンッ!! しかし、妨害されました。 トトノリ:「いったぁ……、分かった、分かった。行けばいいんだろ……めんど…」 母:「さっさと行きなさい」 トトノリ:「王の方が俺に会いに来れば良いのに…」 強制的に城に行くフラグが立ちました。
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