奇妙な男

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その時 「おい!!そこの君、ちょっとこっちに来なさい!!」 という怒鳴り声がバスの中に響いた。もちろん声の主は運転手だった。   私はおそるおそる、運転手の元へと近づいた…   怖いよ…なんで私がこんな目に!?   「定期を見せなさい!!」 運転手は気が狂ったように声を高ぶらせていた。 私はとにかく怖かったので、すぐ定期を運転手に見せた。   すると運転手は見る見る顔をこわばらせ 「この定期はおかしい!!偽物じゃないか!!」 と言ってきた   私の定期は正真正銘本物だったし、おかしいところは何1つなかった。   「本物です」という私の声もむなしく、全く聞き入れてもらえなかった。 口論はしばらく続いた   すると運転手は 「営業所まで来てもらおうかね」 と言い出した。   私は、この運転手に不審を抱いていたので、携帯電話から母に電話した。   母に仕事を切り上げてもらい、営業所まで来てもらうことにした…。  
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