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「子供作るって…モモカ本気なの⁉」
テレビをぼんやり観ていたハルが、目を見開いてこっちを振り返った。
『いつかは…って思ってたけど。メインで動いてた企画も一段落したし最近考える事多くて…今がちょうどその時期なのかなって感じたの』
ハルが両腕を広げた。
…ほら。
こんなにあたしのカラダはハルの膝にすっぽりとおさまる。
まるで一つだったみたいに。
「僕はね。本当にどっちでもいいと思ってるよ。子供がいるから実りある人生ってわけでもないし。モモカが笑っていてくれるならそれでいいんだ」
…やさしいね、ハル。
でもあたしはハルが本当に子供が好きだって知ってるよ。
でも仕事が忙しいあたしを気遣ってそんな言葉をかけてくれてるんだよね。
…そんな、ハルだから…
『あたし無理してないよ。自然にハルの子供が欲しいって思えたの』
女として生まれて。
こんなに好きな人と結婚できたんだもん。
やっぱり好きな人の子供が生みたい。
ハルの子供だから…生みたいよ。
『よし❗そうと決まったら、短期集中決戦で行くよ‼さっと生んで仕事に復帰して子供には働く母ちゃんの背中見せて育てるんだから‼』
ハルがあたしの大好きな笑顔で微笑んだ。
「子育ては協力するよ、もちろん」
じゃあ…
『子育ての前に子作り協力して💕』
いたずらっぽく笑って。
あたし達はキスを…した。
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