もういない父の手。

産まれる

私は10月産まれですが、２ヶ月早く産まれた、未熟児でした。
母は、盲腸の腹膜炎にもなり、私をお腹に入れたまま、手術したそうです。
手術あとに、私が動いて痛かったと話してました。マッチ箱に入りそうなぐらいの小さな私を母は、懸命に産んでくれました。
産まれて良かったのか…
私は、下ろされる運命でした。
そう、母が守ってくれて産まれました。
父は、おろせばかりだったらしいです。
子供はいらない。
そう、私はいらないモノだったのです。
でも、母は、私の心臓の音を聴いて
感激。小さいながらも生きている命。
絶対産むと決めて守ってくれたのです。
私も、今の母のとこに産まれて良かった。
嬉しいです。
祝福されて、産まれてないけど…
望まれて産まれてないけど、私は生きてる。