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我輩はヌコである。
我輩はヌコである。
人間さんの世界では
猫とか言うらしいが。
我輩はヌコである。
我輩はヌコである!ニャー!! 我輩は、都会の日曜日。
おりの中にいた。
狭い。苦しい。動けない。
おなか減った。目が見えない。 「わああ。かわいそう。」 そんな声が聞こえた。
乱暴に扱うやつの手が伸びた。 「これかい。500円でいいよ」 男は、女性に猫をわたした。 「大丈夫なの。死にそうだよ。
すぐに、病院に行くからね。」 優しい声、あたたかい感触。
我輩は、その時目が
見えなかったが、
とても心地よかった。
ぬくもりがあった。
でも、意識は遠のいていた。
女性の腕の中で、
ぐったりしていた。
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