第二章

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宿に戻った二人は朝食を済ませると街に出た。 街中はそれ程多くの人は見あたらなかった。 少し歩くと時計塔の下でうずくまっている男性にコレットが気づいた。 「ロイド大変!あそこにうずくまっている人がいるよ!」 コレットはロイドの手を引きながらけ寄った。 「大丈夫ですか?」 コレットが話しかけると男はゆっくりと顔をあげた。 「……はい。少しめまいがしてしまって」 それから男はゆっくりと立ち上がろうとしたが、ふらふらして足元がおぼつかない様子だ。 その男は髪が深い紺色で目も深い青色をしていてた。 背はロイドよりも少し高い青年だ。 左側の腰には長剣が一剣さしてあった。 「少し休んだ方がいいですよ?」 コレットは男の腕を取った。 「いや、大丈夫で─」 男はそこまで言って倒れてしまった。
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