第一章

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フラノールにつくとまずは宿に向かった。 2人とも冷え切った体を暖めたかった。 宿の部屋ではすでに焚き火がくべられており、2人は焚き火の前でしばらく体を暖めていた。 「ねぇ、ロイド。今日はもうそろそろ日が暮れるちゃうから、エクスフィア探すのは明日からでいいよね?」 ロイドもそのつもりだった。 今日は体を休めたかった。 ここに来るまでにまる1日かけて、海から歩いて来たのだから流石に疲れきっていた。 「そうだな。今日は疲れたし、明日からでいいだろ。あ、コレット。お腹すかいてないか?」 「空いた~。朝食べただけでお昼食べてないからぺこぺこだよ~」 コレットはお腹に手をあてながら言った。 「よしっ。じゃあ、今から体が温まるように、リゾット作ってやるよ!」 ロイドは拳を握り締めながら言った。 「本当!?ロイドの作るリゾット、美味しいからなぁ♪あ……でもピーマンは入れないで、ね?……////」 顔を少し俯かせ、ロイドを上目遣いで見ながら言った。 「でも、リゾットにはあの微妙な苦味がいいんじゃないか。小さめに切るからさ」 「う、うん……わかった」 声を小さくして言った。
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