785人が本棚に入れています
本棚に追加
アクセルは庭で空を、月を見ていた。
レントンとエウレカの名前が刻まれている、大きな満月を。
アクセル
「....」
涙が一滴落ちる。
寂しさからなのか?
心が切なかった。
メーテル
「....おじいちゃん」
アクセルの背中に話しかけるメーテル。
そこには、モーリス・メーテル・リンクの3人がいた。
アクセル
「おじいちゃん?」
振返って3人を見てキョトンとするアクセル。
メーテル
「レントンのおじいちゃんなんでしょ?」
モーリス
「レントンは僕等のパパだ、じゃあ僕等の
おじいちゃんだ」
リンク
「おじいちゃん!おじいちゃん♪」
アクセルは子供達に背を向けると、月を見上げた。
アクセル
「そうだな....おじいちゃんか....おじいちゃんだな」
アクセルは子供達には見えなかったが、泣いていた。
それは何時もと違う、心の暖かい涙だった。
つづく
最初のコメントを投稿しよう!