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「琉斗ぉ~?」
声の主は部屋のドアを開けると同時に呼びかけた。
〈毎度の事だけど、ノック位して欲しいよ……。〉
「柚綺様、おはようございます。
今日はお早いですね?」
何事もなかったかのように僕は声をかけた。
「……うん。実はね、琉斗にお願いがあるのぉ~。」
〈……またかよ。今度は何だろう?〉
「……またですか?今度は何でしょう?」
「………なによ?またってぇ~?感じ悪いよ~!?」
「……感じ悪くて結構です。
それで、どうしたんですか?」
「………うん。これを取りに行きたいのっ!」
柚綺様は雑誌を開いて見せてくれた。
〈……ん?世界の宝石特集?
また余計な物を………。〉
どうやら柚綺様は黒曜石の指輪が欲しいらしい。
〈また新しいものに興味持ったんだね。
……また、頑張らなきゃね。〉
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