幻の宝石を探せ!

5/9
前へ
/13ページ
次へ
「琉斗ぉ~?」 声の主は部屋のドアを開けると同時に呼びかけた。 〈毎度の事だけど、ノック位して欲しいよ……。〉 「柚綺様、おはようございます。 今日はお早いですね?」 何事もなかったかのように僕は声をかけた。 「……うん。実はね、琉斗にお願いがあるのぉ~。」 〈……またかよ。今度は何だろう?〉 「……またですか?今度は何でしょう?」 「………なによ?またってぇ~?感じ悪いよ~!?」 「……感じ悪くて結構です。 それで、どうしたんですか?」 「………うん。これを取りに行きたいのっ!」 柚綺様は雑誌を開いて見せてくれた。 〈……ん?世界の宝石特集? また余計な物を………。〉 どうやら柚綺様は黒曜石の指輪が欲しいらしい。 〈また新しいものに興味持ったんだね。 ……また、頑張らなきゃね。〉
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加