日常

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  「よーし、さっさと席につけガキ共ー」   このクラスの担任だろうか、茶髪の男は教室に入るなり生徒に毒付いた   「…座りませんね。どうしますか?柳さん」   クラスの様子をみていた白髪(はくはつ)の女子はおずおずと尋ねた    「仕方ねぇな…。羣妬、頼む」   「わかりました!まかせてください!」   柳と呼ばれた男は呆れたように頭を掻きながらその女子、羣妬(くんと)にクラスをまとめるよう頼んだ   羣妬は、ずらりとどこからか取り出した大量の藁人形を並べ、釘を取り出した   その藁人形には一つ一つ、生徒の写真が貼ってある   「せぇーのっ!」   羣妬がそう掛け声を掛ければ、生徒30人弱全ての藁人形に釘が刺さった    
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