第1章

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「沙奈?」 「なによ」 あたしの返答に答えることなく、潤は顔を近づけてくる。 あたしはとくに、拒むことなく潤を受け入れる。 そして、あたしたちは朝から人の目をとくに気にすることなく唇を重ね合う。 行き交う人々は、あたしたちを軽蔑した目で見てくる。 べつにどーでもいい。 まわりの人間にどう思われようがあたしは知ったこっちゃない。
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