第1章

4/24
前へ
/231ページ
次へ
潤のテンションは、ほんとうざい。 あたしとは正反対の男。 「潤……うざい…」 それだけ言うと、あたしはまた歩き出す。 暴言をはいたはずなのに、潤はあたしの横を歩き出す。 この男は意味がわからない。 あたしなんかといて、楽しいのだろうか。 もっと他の子のところへ行けばいいのに。 あたしには、この男がよくわからない。 「ねえ、潤。」 「んっ、なに?」 「あたしなんかといて、楽しいの?」 疑問を素直にぶつけてみる。 楽しくないと言われたところで、あたしはきっとどーでもいいのだろうが。
/231ページ

最初のコメントを投稿しよう!

150人が本棚に入れています
本棚に追加