桃太郎

10/16
前へ
/16ページ
次へ
田中達はそこからさらに五里歩きました 「はぁ、はぁ 20kmも歩かせないでくれる?」 知るか そこにパンダがいました 「あ、パンダがいらぁ ってパンダぁ!? 絶滅危惧種(ゼツメツキグシュ)じゃん!何でこんなとこにいんだよ!」 「田中さん、私もそうです」 「そういやそうだった」 そんなこんなで、パンダに近付いていきました 「な、なぁ、何でこんなとこにいんの?」 田中はパンダに話し掛けました 「え、僕?」 「そう、君」 「迷子なんです、僕」 「そうなんですか?かわいそうです どこから来たんですか?」 カミが聞いてパンダが返した言葉は 「中国の北京(ペキン)です」 「...はい?」 「北京って、海の向こう側だよね? どうやって海わたったの?」 「最初は竹やぶの中で散歩してたんですけど、うろうろしてたらいつの間にかここに 僕、方向音痴なんです」 「「方向音痴ってレベルじゃねぇ(ないです)!」」 二人は声をそろえて言いました 「どう迷って中国から日本に来るんだよ!」 「え、ここ、日本何ですか?」 「え、ええ、まぁ そうですけど」 「うーん、どうしよう あ、そうだ あの、あなた達についていっていいですか?」 唐突にパンダが言いました 「唐突だな、でも俺達今から鬼倒しに行くんだけど」 「危ないですよ?」 「それでもいいです、一人でいるよりは だからつれてってください」 「え、じゃあ、来るか?」 「はい!僕、犯蛇(パンダ)って言います。よろしくお願いします」 「凄い名前だな、犯蛇って、まあいいや、よろしく」 「お願いします」 なんだかんだでパンダの犯蛇が仲間入りしました こうして三人になった田中一行はまた歩きはじめました
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加