桃太郎

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「ほらよ、着いたぜ、鬼ヶ島だ。気を付けろよ」 それだけ言っておっさんは去って行きました 「何か緊張してきたな」 「凄いシリアスな雰囲気です」 「でも、頑張りましょう」 「うむ、拙者達の手で平和を守るのだ」 田中は一拍おいてから 「よっしゃ、行くぞ!」 「おぉぉぉぉぉ!」 気合いを入れて歩き始めました 少し歩くと門が見えてきました 「あそこから入るんでしょうか?」 「だろうな、だが門番がいるな、あいつらを何とかしないと」 「ならば拙者が空から奇襲を掛けるので、その隙に門番どもを一網打尽(イチモウダジン)にして侵入するという手はどうだろうか?」 「よし、それでいこう」 「では、行くぞ」 羽死は飛び立ち空から門番達に急降下しました 「いらっしゃいませ、鬼ヶ島にようこそ!」 鬼達は羽死の奇襲を避けると挨拶(アイサツ)をしました 「は、はい?」 田中はぽかんとしました 「お連れ様ですか?」 「いや、まあそうだけども」 「ようこそいらっしゃいました。今回は観光ですか?成敗ですか?」 「...成敗で」 「はい、かしこまりました、それでは思う存分成敗してください」 「あの~、突っ込んだら負けってゲーム?」 「いえいえ、とんでもない それより成敗するのでしょう?ならばさぁ、どうぞ」 そう言って鬼は田中に尻を向けました それにキレた田中は 「キモいわ!」 残鉄剣を抜き鬼を斬りました 「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!いぃぃぃぃぃぃぃ!」 歓喜の絶叫をあげて鬼は死にました 「気持ち悪くて訳わからん鬼やな」 「まぁいいじゃないですか、行きましょう」 田中達は門を開き鬼を海に捨て、進んでいきました
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