桃太郎

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おばあさんは桃を家に持って(と言うかほとんど担いで)帰ると家には傷痕(キズアト)だらけで至福の笑みを浮かべているおじいさんがいました 「おぉ、ババア、帰ってきたんか」 「誰がババアじゃ、あたしゃマリーっていう名前がちゃんとあるんだよ」 それを聞いておじいさんは (°д°;;)こんな顔をしてました 「誰がマリーじゃ!お前玉枝じゃろが!寝言は寝てから言いな」 おばあさんはそれを聞いて、どこからか対戦車ライフルを取り出した 「何か言ったか?くそジジイ」 「いえ、何でもないです」 おじいさんはおばあさんに謝った後、未だに担いでいた桃を見て 「婆さん、それどうしたんじゃ?」 「流れてきた」 簡潔に答えました 「は?婆さんとうとうボケたか?」 おばあさんはバズーカをおじいさんの顔面に突き付けた 「玉枝さん、これどうしたんですか?」 バズーカをさしてききました 「拾った」 「これ軍が使ってるやつだよね?」 「戦車一撃」 黒光りするその銃身を見ておじいさんは 「本当に流れてきたんですか?」 「本当に流れてきた、二回滝に落ちたけど」 バズーカをしまいながらおばあさんは言った 「で、これどうするんじゃ?食うんか?」 「食うか?」 「んじゃ食うか婆さん、包丁」 「はいよ」 おばあさんは台所に行って包丁を取り出し 「爺さん、行くぞ!」 おばあさんは包丁をおじいさんに投げました 「うおぉっ!」 「ちっ、惜しい」 包丁はおじいさんの顔面すれすれを通って桃に突き刺さっていました 「殺す気か!」 「半分くらい?」 「それでも怖いわ!」 おじいさんは桃に刺さった包丁を抜きながら言った 「んじゃ切るぞ」 おじいさんが桃を切ろうとしました、しかし 「何だこの桃、ダイヤモンドで出来てんのか」 包丁の刃が全く入りません そこでおばあさんが包丁を受け取り包丁を頭上にかかげ一気に降り下ろしました 「一刀両断!」 掛け声と共にダイヤモンド並に堅かった桃は真っ二つになりました 「婆さんすげぇな」 「こんな柔い桃初めてじゃ」 「殺される...殺される..」 おばあさんが一刀両断した桃の中には気絶をしている赤ん坊が入っていました
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