桃太郎

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「よっしゃ、んじゃこれ持ってけや」 そう言って鬼退治行き決定の田中に一つの袋を持たせました 「これは?」 「鬼媚断互(キビダンゴ)じゃ」 「え、吉備団子じゃなく?」 「鬼媚断互じゃ、持ってけ」 袋には、ドクロマークとdangerと書かれた紙が貼ってありました 「大丈夫なんですか、これ」 「大丈夫じゃて。何だったら私のワルサーも貸そうか?」 田中はおばあさんからワルサーP-38とその弾薬を受け取りました 「これって、ルパ〇の銃じゃ」 「気にすんな」 「そうそう、気にすんな」 おじいさんは言いながら刀を研いでいました 「お爺様、その刀」 「ん、これか?」 「まさかとは思いますけど、それって斬鉄剣(ザンテツケン)?」 「よく分かったな。切れ味めちゃくちゃ良いんだよ、ただな、こんにゃくだけがどうしても切れない」 「今度は五〇門かよ!どんだけル〇ンで引っ張るんだよ!」 「つか、とっとと逝けよ、いや行けよ。鬼殺しにさ」 おじいさんはストレートに言いました 「え、マジに行くんですか」 「おう、早くしねぇと船出ちまうぞ」 「え、船?船出てんの?」 おじいさんは田中がなかなか行かないので 「早く行けってんだよ!筆者も「」付けんのめんどいんだよ!」 そうだ!おめぇがとっとと行かねえから、見ろ、会話文だけでめちゃくちゃ行取ってんじゃねえか! 「知るか!」 「いいからとっとと行け!」 ナレーションとおじいさん、おばあさんは背中を蹴って送り出しました 「よっしゃ、やっと休める」 「疲れたわい」 おじいさん、おばあさんお疲れ様です そんなこんなで田中の冒険の始まりです 「まて、こら」 ちっ、まだ行ってなかったのか。何だ田中 「お前どうやって蹴った?」 俺が作ってんだから俺の思い通りになる 「俺、生きて帰れるか?」 お前の態度による 「何をすれば良いんでしょうか?」 鬼退治行けや 「分かりました」 やっと行きやがった さて改めて 田中の冒険の始まりです
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