つるんでみました

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つるんでみました

しかし一学年11クラス、合計33クラス分の不良さん達をよくこの駄菓子屋はババア三人で対応している。 現実を再度確認しながら、現在の自分の状況を推測し、如何に今日の出来事が明日に続かないものにするか、脳内で凄まじい討論を繰り返しながら、ラオウ吉田様の前に集まった一年生の不良グループ約20名お言葉を聞いた。 『【真坂先輩】が先月必死で集めた【カンパ金】足りねぇらしくて、女が産むとか言ってるらしい。 …しかし、今日はそんなんで悩む俺達みたいな不良に、良い知恵を授けてくれるであろう【新しい仲間】を紹介しよう。 アッキーだ。 ヨロシクしてやってくれ!』 俺のチョット…した脱線。 残りの高校生生活をこの人達と、同等、いやその下請け的存在でいなければならない、というとても真っ暗な道が一本太く敷かれた。 『おおっ‼アッキー、ヨロシクな‼』 『アッキー‼最強の不良グループ作るからな‼』 何故だ‼ 何故、初対面でお前達に【アッキー】と言われるんだ‼ 俺はお前達にとって、通りすがりの【秋山】で良いんだ‼ 『あ、どぅも…吉田君と同じクラスのアッキーでぇ~す…ハハハ』 俺の意志表現は決して表にでることはなく、自身に負けた瞬間であった。
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