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『おぉ秋山、帰るんか?仲間に挨拶したんか?』
『…仲間?それより俺のチャリのサドルがないんだけど』
『サドル?ん~分からんなぁ~。悪い奴多いから気をつけんとな~』
(確実にお前だろ?
……早く出せっ‼)
『そっか、なら良いや‼』
俺はチャリに立ち乗り姿勢になり、片道5キロの帰宅につこうとした。
『ああっ‼思い出した‼そういえばアソコにそんなよーなものあったわ‼こっちこっち‼』
クリは俺を手招きして道路反対の畑を見た。
『おお‼スゲェ‼
畑にサドルが生えとる‼ギャハハハハ~っ‼』
クリの馬鹿笑い声が高らかに上がった。
(……はいはい……このボケ…‼)
俺は大根畑の中に突き刺さるマイサドルを引き抜き、チャリに戻ろうとすると、クリが後ろから蹴りを入れてきた!
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