認められてみました

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早速、ラオウ吉田様の部下、伊藤が俺に近寄ってきた。 『秋山……ちょっと顔貸してくれや』 ひえ~‼‼‼早速朝から昨日の制裁かっ⁉ 昨日のテンションは眠ってから、いつもの少し気弱なバンビちゃんになっていた俺は、心の中で、【ドナドナの歌】を歌いながら、トイレに連れて行かれた。 便所には他のクラスの不良達がタバコをひたすらふかし、焼肉屋並に臭く、床には吸い殻が散乱していた。 『悪いけど貸し切りさせてくんない?』 吉田様が言うと、不良達は不敵な笑いを俺に浴びせてガス室のような便所から出て行った。 俺はいつ殴られても良いように腹筋に力を込めて便所に立った。
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