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吉田様はクラスのまあ番長であり、次期幹部候補でケンカが強い野獣みたいな奴。
今でもそうだが、あまり話が弾まない、出来れば関わりたくない人種。
同じアニメでも【ラオウ】である吉田様に対し、【ピカチュウ】である俺、というくらいな次元違いな構図である。
『急ぐんか?』
ラオウ吉田様の一言は、多分丸山弁護士が3ページ分の会話を省略するだけのものがある。
『…いや、特には…』
俺は商店の裏の畑にあっけなく無抵抗を誇示しつつ連れ込まれてしまった。
いつも部活帰りの商店で爽やかにチェリオを一気飲みして、好きなアイドルや女の子の話をして帰る場所が、とても同じ場所には見えない…。
それどころか、空気すらタバコとシンナー臭のせいか辺りが歪んで見える。
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