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  ミキは歩いていた。        ミキはどこまでも歩いた。 歩いて、歩いて、歩いていた。       ただひたすら、まっすぐに、歩いていた。       途中、いろいろ障害物があったけれど、腰に巻いてある黒いベルトで倒していった。       ミキは、まっすぐ、まっすぐ、まっすぐ歩いた。       歩いていると、足元に石があった。       ミキは、その石の存在に気付かなくて、石を蹴ってしまった。       石は怒って、ミキを転ばせてやった。       ミキは、頭を打って、死んでしまった。        石は、ミキの足がぶつかって少し痛かったけれど、死ぬなんて思わなくて、後悔した。   
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