一章

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「ねぇ…ホントに行くのぉ?」 助手席に座ってる郁美が怯えた顔で聞いた。 「何怖がってんだよ!」 後ろの席に座っていた拓海がからかうように言った。 「こ、怖がってなんかないよ!」 郁美はムッとなって言い返した。拓海と郁美は大学のクラスメートで、一番仲が良かった。 俺(秀希)は呆れまじりで言った。 「たく、喧嘩はよせよ。行くったら、行くの!」
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