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11:10
暫く会話を交していると、すっかり日が高くなってきていた。
「ここで長話も何だし、そろそろ行こうか秀吉。」
「うむ、そうだな。お主らは如何するのだ?」
「ワシらは随所を視察しながら向かう。時間は掛るだろうが、忠勝がいるからな。祭には間に合うだろうよ。」
「やはり忠勝くんは素晴らしいね。是非豊臣軍に「では行くか、半兵衛」
代金を払い、半ば引きずられるように店を出た。
さっきの騒ぎ以来、恐縮したままの店主が馬を引いてきてくれたようだ。
「ありがとう、中々良かったよ」
「あっ、へ、へぇ!ありがとうございやす!!」
倒れんばかりに頭を下げる店主が少し可笑しかった。微笑みから慈愛が溢れ出てるよ秀吉!ああ、僕には眩しすぎる!!
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