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07:40
朝食を済ませ、京へ向かう支度をする。
とは言っても、相手は戦じゃないから町民と同じ服装だ。これなら怪しまれずに済む。
「準備はできたかい?秀吉」
「うむ」
うん、どんな格好でも秀吉の威厳は損なわれることはないね!
「じゃあ出発しよう、秀吉!」
「うむ!」
08:20
京まで馬に乗っても昼過ぎにはなる。でも祭が始まるのは日が沈む少し前だから、そんなに急ぐ必要もないね。
「半兵衛、体調が優れなかったら無理はするなよ」
「分かってるよ秀吉。今日は調子がいいから、危惧することも無いと思うけどね。」
「頼もしい限りだな」
僕の体調不良なんかで、秀吉が楽しみにしていた祭を中断させたりしないよ。
08:50
段々と人が増えてきた。
彼等は徒歩だから、おそらく早めに出たんだね。
中には大きな荷物を運ぶ人もいる。露店でも出すのだろう。
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