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「あ、あああの!!」
美華は思い切って声をかけた
美華が好きな男の子は名前もわからない人だった
たまたますれ違って
たまたま優しくしてくれて
たったそれだけで美華は好きになってしまったのだった
「?」
「わ、わたしあなたが好きなんです!!」
「…つか」
「え?」
「あんた誰だよ」
「わ、わたしは…」
「なんで俺のこと知ってるの?俺知らないよあんたみたいな人」
「ご…ごめ…なさ…い」
美華は必死に涙をこらえ震えていた
「まぁほんとに好きなら証拠がなきゃな」
「えっ」
「俺の言うこときけよ」
「ゆうこと…?」
「あぁ」
「なんでも、聞きます」
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