片恋。

3/10
前へ
/10ページ
次へ
だけど僕は最近、そんな毎日が物足りなく感じるんだ。 僕だって君に挨拶したいし、挨拶されたい。僕の名前だって知ってほしいし、あわよくば友達に…──いや、それ以上の関係にもなりたい。 ああ、僕はいつからこんな欲張りになったんだろう。でも自分でも止められないんだ。加速する僕のこのキモチ──…。 抑えれば抑えるほど、僕の中で君の存在が愛しく、濃くなっていく。僕の全身が、君を欲しているのが判る。 こんな狂おしいほどの僕のキモチに、君が応えてくれる日は来るのだろうか……。 ……すると、男友達で幼馴染みの悠介から突然肩を叩かれた。 「おい、秋人!お前超怖ぇー顔してるぜ。考え事するときその顔すんのやめろよな。ってか、あのコがお前に用あるってさ」
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加