片恋。

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しかし彼女は目を少し伏せると、震える声で僕に訴えた。 「いつも……ね、早良クンに話し掛けたいと思ってたの……。でも、早良クンは私のこと嫌ってるみたいで、私が通る度怖い顔して……私を睨んでたでしょ?だから私、早良クンの前を通る度怖くなって……」 それを聞いて僕は顔面蒼白になった。大誤解だ。今更ながら自分の癖が憎い。否定しようと口を開きかけると、彼女がそれを制した。
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