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「クソッ、メロンソーダがないってどういう要件だよ!?
最近、メロンソーダなくなりっぱなしだって!!」
先ほどの黒髪短髪がワーワー喚きながら戻って来た。
他の客の迷惑になるだろうに定員が来ないのはどういうことだろう?
常連さんか?
なんて考えを巡らせるも、特に関係のないことだと、思考を放棄する。
「あのー、良かったらこれいります?
私、まだ口とか付けてないですし……」
だが、放棄したものほど厄介なことになりかねないわけで(これがそうなのかどうかは不明だが……)、玲奈は自分のグラスを持って、その二人の一人に話し掛けていた。
ちょうど頼んでた食事が来たのもいいことに、俺は小さく嘆息してから、めんどくせーと呟き、髪をゴシゴシとかきむしりながら、そっちの方向へと向かった。
なんでか少しイライラしてきた……なんてのは気のせいだな。
まったく……なに考えてんのやら。
まぁ、もともと優しい性格だし、変な下心があるわけでもないだろ……
……って下心ってなんだ!?
別に俺は玲奈がどう思ってようが、好きな奴が出来ようが、どうってことないぞ!!
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