風と土 ~<時の足音>

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伸行 『柳様、私は、いずれ戦 に出るでしょう、人を切 り、命を絶つでしょう、 勿論身を守る土地を大切 な人達を守る為、では何 故、他国に侵略し奪うの か?おそらく私の視点で しか、世の中・物事を見 ていないのでしょう、な らば、自分の眼で耳で知 りたい。戦う意味を、戦 う前に見付けたいのです 』 柳 『成るほど、しかし私に 何が出来ると、おしゃる ?』 伸行 『柳様は、伊賀の方と言 う事は三次から詳しく聞 きました、諸国に多くの 情報と戦の策、又表の顔 での人脈、私の知る方の 中で一番です、自分の居 る高岡で生きている意味 を見付けたい』 柳 『…』 (あの父と似て居るな、 むしろこの伸行のが、考 え行動に迷いが無い、そ れに、この瞳から出る力 、言葉の強さ、人に訴え る物は、三次が落ちる訳 だな…さてドウスルかだ …) 柳 『では、約束とお願いが 有ります』 伸行 『何なりと、出来る事で あれば』
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