風と土 ~<時の足音>

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三次が酒と魚を二人に手 渡すと、 柳 『三次お前が、認めた奴 らしいな、伸行殿は』 三次 『はい』 柳に褒められたのか、な んだか分からない三次だ った。 やがて柳が席を立ち。 柳 『そろそろ、帰ります。 では伸行殿、期待してま すょ』 伸行も立ち、 伸行 『約束の四っめの事必ず 』 ニコリとして、頭を下げ 、柳を三次と見送った。 三次 『伸行様、上手くいきま すか?何か手伝いますか ?』 伸行 『あ~、なんとかするさ 、三次さんも、その時は よろしく頼みますょ。 (なんとしても) 一つ頼みがある、神戸の 桜の花見は、いつ頃か。 それと神戸の鈴姫は、い つもどこで見るか調べて 欲しい。出来れば鈴姫の 好きそうな、事もな』 そう言うと酒を二人して 飲み続け、三次の顔と海 が赤く染まり始める迄、 三次と伸行は別れた。
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