『真紅の着物と花』

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伸行 (あの方か…) 伸行は胸が熱くなった、 惚れたのだろう。 伸行 (とにかく、近付き話し の機会をつくらなければ ) 三次 (伸行様、どうなされた か?されば、この三次に お任せあれ) 三次は焦れったさを感じ 、鼓を打ちながら、姫の 前にひざまずき、一礼を した。 三次 (伸行様、今しか機会が 、御座りませんぞ。何を してますか) 三次は、以外と頼りにな る。女性の事と海の事ぐ らいだが。 伸行 (三次さん、度胸あるな …) 三次はたまらず、鈴姫に 三次 『鈴姫様、そこにて舞を して居る者、山路弾正が 次男、伸行でごさいます 。伸行殿が是非、鈴姫様 にと、舞を振る舞いたい との事、無礼と承知なが ら舞ました』 鈴姫 『そうでしたか、山路弾 正殿の御次男ですか、花 見は見て楽しみ香を楽し み、人の心穏やかにする 物。ただ悲しいかな、声 と音そして、動きが有り ません。伸行殿の行為は ここに居る者に時をくれ ました。さぁ、こちらで 一緒に茶の湯でも』 伸行は三次の御蔭で姫の 側に行く事が、かなった のだった。 三次 (しっかりされよ、まぁ 、しかたあ、るまいな、 おなごを知ら んからな<苦笑>)
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