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「人間にはそんな髪の色をした人はいないな。グリーンの瞳は有り得るけどね。」
そうハヤトは少し微笑んで言った。
「………っ//」
私は驚愕した。
あの生意気なむかつくハヤトが、
こんな顔をするなんて想像もできなかった。
夕陽に染まる髪、瞳、肌、全てが綺麗で、
ハヤトに…惹きつけられる…。
どうしよう…
どうしよう…
触りたい
髪に、肌に…触れたい…
「…どうでも良いけど、離してくれない?」
「へっ!?あ、うん!!」
胸ぐらを掴んでいた手を離した。
…私、今何しようとした?
何、考えてた…?
ハヤトは、変な人間だ…。
私がいままで出会ってきた人間とは、全然違う。
「…変なの…。」
小声でポツリとこぼす。
本当に変な人間…。
「ハヤトが初めてだなぁ。私を神様じゃないなんて言うの。」
「…は?」
ハヤトは乱れた服を直しながらこっちをみた。
「…だって、大体の人間は私の髪を見て、神だなんたら騒ぎ出すのに~。」
私は首を傾げながら言った。
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