†第一話†

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花香りが心地よくて、そのまま眠りについた…。 それからというもの、ここは私のお気に入りのスポットになった。 少年もここが好きなのか、毎日、毎日花を摘みに来ていた。 毎日見かけるので、いつしか名前が分かった。 私のような、特殊な人特有の力。 一目見ただけでも、その生き物の事を何だって知ることが出来る。 ――ハヤト―― 彼の名前はハヤト…。 いつしかハヤトの事も気になり初めて、次の日、私は少年のあとをついていった。 少年は、街から大分離れた場所にある屋敷に暮らしていた。 結構りっぱな屋敷だなぁ。 意外とおぼっちゃま? すると、ハヤトは屋敷の庭に生えてる大きな楠木に登り始めていた。  
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