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「それでは開始!!」
イェニーさんの強引な開始宣言が響く。
私は、正直なところ近くにいて巻き添えを喰らいたくはないので、場外に避難する。
「君と戦うのは初めてだね」
「はあ、そうなりますね」
ウィズシーさんの顔が、ふと柔らかくなった。
「あの時の君はまだ幼かった。少しは成長したのかな?」
あの時?
2人の会話は私ぐらいまでしか聞こえていないだろう。
「それを、今からみてもらいます」
イクトミが構える。
「なるほど。楽しませてもらえるかな」
ウィズシーさんも臨戦態勢に移った。
うん、場外に下がって正解だ。
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