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……殺気がぶつかる。
空気までが動きを止めたかのようにじっとりとしている。
2人の様子を見ると、まあ、ウィズシーさんには気負った様子はない。
にしても『あの時』が気になるなぁ。
そんな事を考えていると、試合が動いた。
ウィズシーさんが左手を肩まで上げる。
そして、腕に絡みついていたチェーン的なものが変形して、巨大な鎌が姿を現した。
「行くよ」
その言葉から一呼吸も無い内に、ウィズシーさんは地を蹴り、迷い無くイクトミに向かう。
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