やっとのことで

6/19
前へ
/840ページ
次へ
ここから先は、すべての動きが早すぎて、普通の人には見れないだろう。 イクトミの手に現れた槍のようなものが、ウィズシーさんの鎌をきちんと受け止め、左側へ受け流す。 槍の先端で鎌が止まった瞬間に、イクトミの槍の刃がついていない方が、ウィズシーさんの背中を叩いた。 ウィズシーさんの眉が痛みに顔をしかめたのか少しだけ寄った。 それとは対象的に、イクトミの表情は少しだけ明るかった。 しかし、そこで戦況は一変する。 ウィズシーさんが鎌をイクトミの方へ差し出した。
/840ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5849人が本棚に入れています
本棚に追加