やっとのことで

14/19
前へ
/840ページ
次へ
「うちも付いてく!!」 エミィが名乗りを上げた。 ……絶対やましい事考えてるな。 「……イチゴ生クリームサンドは甘いかな……ビスケットにしとこうか? ……めんどくさい! エミィはビスケット持ってって」 放送席から追い出された私たちは、控え室に向かった……そもそも控え室有ったのか。 「ついたよー」 エミィに呼び止められて、私は立ち止まった。 控え室と鉛筆でかかれた紙が張ってある、ただの部屋だった。 「さあ、生着替えを拝むわよ!!」 やっぱりコイツは救えないな。 私は、若干のため息と盛大な期待を交えた気持ちでドアノブを握った。
/840ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5849人が本棚に入れています
本棚に追加