5849人が本棚に入れています
本棚に追加
/840ページ
「……ああ、痛そう」
いつもの柔和な笑顔のまま、さも自然に鎌から滴る血を舐めとった。
その仕草はあまりにも妖艶で、見るもの全ての心を奪う。
「どうする? 降参したほうが身のためじゃないかな?」
こんな事を言われては、もともとやる気のないアクゥー様はすぐに場外に飛び降りてしまうだろう。
「……降参? バカなこと言うんじゃねーよ」
アクゥー様もなぜかまだやる気があるようだ。
「第一、右手堕としたぐらいで満足か?」
最初のコメントを投稿しよう!