第3話 ある晴れた日のこと

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「きゃっ?ちょっと待っ~………!」 「あれ……?意外と簡単に背負えたぞ? お前……こんなに軽かったんだな」 「…………あう」 「あんなに食べたのにな」 「うるさい!この……! へんたい!すけべ!」 後頭部に激痛が走る。 コイツまさか後ろで俺のアタマ噛んでる? 「イテテ!おい!噛むな!落とすぞ!」 「だめ!」 「ったく……」 ……俺たちはしばらく川のそばを歩いた。 陽がゆっくりと沈んでいく。 いつもは気にもとめない夕日が こうして見てるとまたキレイなもんだ。 不思議なことにこれだけ歩いても全然疲れていない。 コイツの軽さなら余裕でウチまで帰れそうだ。
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