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「あ、あり……ぅ……」
シンデレラがボソッと何か呟く。
「ん?なんか言ったか?」
「えっ?あ……う、うん!
なな、何でミツマサ今日はこんなに優しいのかな~って!」
まぁ、当然の疑問か。
でも俺にも分からないんだよな。
ほっとけない。
そう言うには軽すぎて、
好きだから。
と言うのには重すぎる。
そんなキモチ。
だから俺は曖昧な気持ちを曖昧に伝えるための、
今にピッタリな言葉で答えた。
「未来の旦那様が、
未来の奥様を優しくエスコートするのは当たり前……だろ?」
と。
それを聞いたシンデレラは
「………ばか」
とだけ言い、
後は眠ってしまったのか、ずっと静かに黙っていた。
……のだが、帰ってからがヒドかった。
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